田舎の太陽光発電に2500万円の投資は儲かる?土地リスクを見てきた。

ビジネス

実家の会社が「奈良県の田舎に太陽光パネルを設置するか否か」検討していると聞いた。
土地は20年間のレンタルで、パネルの設置費用と合わせて2500万円の投資である。
採算について細かいことは記述しないが、計算上の採算は以下の通りになる。

20年間の売電価格は18円/kWh(保証価格)で、問題がなければ最初の11年で元が取れる。残りの9年間はプラス収支になる予定だ。

今回は問題が起きないか、設置場所の土地リスク調査に同行した。

Googleマップで確認

Googleマップ

まず、実際に行く前にGoogleマップで設置場所を確認した。
設置場所は赤で囲った①のエリアと、青で囲った②のエリアである。
土地は道路で挟まれた南向きで、東側に小学校(現在は生涯学習センター)があり、南側に保育園があることがわかる。
では、実際に行ってきた画像と合わせてリスクを検討してみよう。

陽当たり

太陽光パネルは太陽光によって発電する。
陽当たりが悪ければ、発電効率は当然下がる。

周りに陽を遮る障害物がないか

小学校

①から道路を挟んだ西側に小学校がある。
小学校の道路側はプールと校庭になっているので、陽当たりに問題はない。
①の南側にある保育園も、かなり距離があって問題はなかった。

太陽の動きは季節で変動する

高い杉の木

問題となるのは、①と保育園の間にある高い杉の木だ。
この木はちょうど①の真南にあり、正午に陽を遮る可能性がある。
このリスク調査には太陽の動きを確認できるアプリを用いると良い。

アプリ「太陽と場所の奇跡

太陽の動きは季節によって変動する。
太陽が低くなるにどうなっているか調べることが大事だ。
アプリで見ると、冬の太陽は杉の上方を通ることが分かった。
杉は1年間に約30cm成長する。20年間なら6m伸びると予想される。
今回は成長も含めて問題ないと判断した。

クリの木

②の周辺には、東側にあるクリの木以外に特に気になる物はなかった。
もし影になるようであったら、少し切らせてもらえないか土地のオーナーに相談することになる。

設置場所

傾斜

設置場所の傾斜が強ければ、太陽光パネルの安定性が低下する。
不安定な場所に設置する場合は、杭を深く打って安定性を高めるなど、設置業者の技術力に依存することになる。

①は土手になっている

①の場所は傾斜のある土手になっていて、笹やワラビが生えている。
ここに設置する場合は、耐久性を無視できない。

②は茶畑になっている

②はほぼ平坦で、茶畑になっていた。
ここなら設置に問題はないだろう。

地面

設置する地面の状態を確認する。
どのような草木が生えているか。
地面は硬いか、ぬかるんでいるか、など。

①の地面は笹やワラビが生えている

地面に丈が長い植物が生えている場合、太陽光パネルを圧迫する恐れがある。
①の場所には笹が生えていた。
笹は繁殖力が強く、背丈が高いのでしっかり対策する必要がある。
通常の対策は、太陽光パネルの下に、除草シートを引くことになる。

除草シート

除草シートが敷かれると草木は生えない。
笹のような強靭な草の場合は、厚手のしっかりしたシートが必要だ。

除草シートの隙間から生えた草

植物は本当に生命力が強く、除草シートの隙間からでも生えてくる。

周辺環境のリスク

設置場所の近くに川があったり、土砂崩れの心配はないか?

①の南側

①の南側、土手を下ったところに小さな川があった。(写真の右端)
大雨が降った時に、川が氾濫して、太陽光パネルに差し迫らないか懸念する。
しかし、この日の午前中は雨が降っていたが、この程度の小さな川だったので、それ程リスクであるとは思わなかった。
現地調査は天気の悪い日に行く方が良い場合がある。
天候による環境変化を過小評価しなくて済むからだ。
なお、土砂崩れに関しては、①も②も心配なかった。

地図にまとめる

現地調査した内容を地図にまとめると分かりやすい。

人為的リスク

太陽光発電は地球にとってエコな発電と言われるが、一部の地域では設置に反対運動が起きている。
メガソーラー設置のために、大規模な木の伐採が行われ、その結果、土砂崩れや水質の変化を心配する人がいるからだ。
その地域で強い反対運動があった場合、着工に支障が出る恐れがある。
事前に反対運動が起きていないか確認するためには、地元の人と話をしてみるのが良い。
しかし、この日は雨だったので、近くで人を見かけることはなかった。

天候リスク

地域によって年間降雨量が変わる。
晴れの日が少ない地域であると、実際に発電が行えるか心配だ。
年間降雨量は、ネットで検索したらすぐにわかるので、事前にチェックしよう。
今回、設置を検討している地域の年間降雨量は、約1550mmである。
参考に、名古屋の年間降雨量が約1535mmなので、問題ないだろう。
雪が降る地域は、年間積雪量も確認した方が良いだろう。
積雪が多いと、太陽光パネルが雪で隠れて発電できないばかりか、重さによるダメージが心配だ。

地域の設置数

その地域にどれだけ太陽光パネルが設置されているかも指標になる。
周辺に設置されている地域であれば、太陽光発電に適した環境である可能性が高い。
一方で過剰な太陽光発電は、供給過剰に繋がり、将来的に売電価格の下落が起きる恐れがある。

アクセスのしやすさ

最後に、林間に設置する場合、都心からのアクセスも気にしておこう。
太陽光発電は発電量が逐一データとして送られてくる。
何も問題がなければ良いが、極端に発電量が落ちる日が続いた場合、現地に赴いて状況確認しなくてはいけない。
道路の整備が放棄されたような場所では、アクセスに問題が起きる可能性がある。
今回の設置場所に関しては、近くにゴルフ場があったので、整備に関しては大丈夫だろう。

災害保険について

太陽光パネルの設置は、通常、災害保険に加入する。
地震による土砂崩れや、台風による川の氾濫に対応している保険がおすすめだ。
地震による太陽光パネルの直接的な倒壊に対応している保険もあるが、保険料が高く、収益と合わせるのは難しい。

まとめ

リスクの完全な管理は難しいが、事前に色々とチェック項目を考えて調査することで、余計なリスクを減らすことができます。
太陽光パネルの設置を考えている方が、この記事を参考にして頂けたら幸いです。

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